占いサイトやチャット占いで高額な料金を請求され、「もしかして詐欺に遭ったのでは?」と不安な思いを抱えていませんか。結論からお伝えすると、占い詐欺で支払ってしまったお金は、適切な手順を踏むことで全額返金される可能性があります。この記事では、弁護士監修のもと、占い詐欺の典型的な手口や、被害に遭った際にまずやるべきことを解説。さらに、証拠の集め方から、運営会社や弁護士を通じた返金請求の具体的なステップ、費用相場までを詳しくご紹介します。この記事を読めば、返金までの全貌が分かり、大切なお金を取り戻すための一歩を踏み出せます。
もしかして占い詐欺?まず確認したい典型的な手口
近年、スマートフォンやSNSの普及により、チャットやメール、電話を使った占いを気軽に利用できるようになりました。しかし、その手軽さの裏で、利用者の心の隙につけ込む悪質な占い詐欺が急増しています。もし「高額な料金を請求された」「言われるがままに課金を続けてしまった」と感じているなら、それは詐欺かもしれません。まずは、占い詐欺でよく使われる典型的な手口を知り、ご自身の状況と照らし合わせてみましょう。
不安を煽り高額な課金を要求する手口
これは、古くからある霊感商法にも通じる悪質な手口です。占い師が鑑定結果と称して、相談者の未来や現状について極端にネガティブな言葉を投げかけ、深刻な不安を植え付けます。
「あなたには強力な悪霊がついている」
「このままでは家族に不幸が訪れる」
「先祖の因縁で運気が著しく下がっている」
上記のように利用者を心理的に追い詰めたうえで、「運気を好転させる特別な祈祷が必要」「悪霊を祓うための高額な除霊グッズを購入すべき」などと持ちかけ、数十万円から数百万円もの不当な料金を請求します。「あなただけの特別な施術」「今すぐ対応しないと手遅れになる」といった言葉で冷静な判断力を奪うのも特徴です。人の弱みにつけ込む非常に悪質な詐欺行為といえます。
鑑定を引き延ばしポイントを消費させる手口
これは、1文字ごと、または1通ごとにポイントが消費される従量課金制の占いサイトで多用される手口です。占い師は意図的に鑑定を引き延ばし、より多くのポイントを消費させようとします。
具体的な引き延ばし行為としては、「なるほど」「そうだったのですね」といった短い相槌の連発、鑑定とは無関係な世間話、同じ質問の繰り返しなどが挙げられます。また、「もう少しで鑑定結果が出ます」「あと少し波動を送れば完了します」などと期待を持たせ、やり取りを終わらせないように仕向けます。結果として、利用者はいつまでも明確な鑑定結果を得られないまま、高額なポイント購入を繰り返すことになってしまいます。
チャット占いサイトに潜むサクラを使った手口
占いサイトの中には、本物の占い師ではなく、「サクラ」と呼ばれるアルバイトがマニュアルに沿って返信しているだけの悪質なサイトが存在します。サクラは占いの知識が全くない素人であり、その目的は利用者に課金を続けさせることだけです。
サクラが潜むサイトには、以下のような特徴が見られます。
| サクラの言動・特徴 | その目的 |
|---|---|
| 誰にでも当てはまるような曖昧なことしか言わない | 当たり障りのない返信でやり取りを継続させるため |
| 恋愛感情を匂わせるなど、占い師として不自然なメッセージを送る | 利用者を疑似恋愛の沼に引き込み、課金への抵抗感をなくさせるため |
| 深夜や早朝でも常に即座に返信が来る | 複数人のアルバイトがシフト制で24時間体制で対応しているため |
| 鑑定結果を小出しにし、重要な部分をなかなか伝えない | 利用者の興味を引きつけ、ポイントを消費させるため |
占い師本人ではなく、マニュアルに沿って返信する「サクラ」が鑑定を行っているケースは典型的な詐欺です。もし心当たりがあれば、すぐに利用を中止しましょう。
占い師から別の鑑定師を紹介される事例
これは、詐欺グループが組織的に利用者を騙す「劇場型」の手口です。まず一人の占い師が鑑定を行い、「私には荷が重すぎる問題です」「この件を解決できる、もっと霊格の高い先生を紹介します」などと言って、別の鑑定師へと誘導します。
しかし、紹介された鑑定師も同じ詐欺グループの一員であり、複数の鑑定師が役割分担をしながら利用者を信じ込ませ、より高額な課金へと誘導します。「あなたは選ばれた特別な存在だ」「複数の先生があなたのために動いている」などと持ち上げ、大金を支払うことが当然であるかのように錯覚させるのです。一人の占い師だけでなく、サイト全体が組織ぐるみで詐欺を働いている可能性が高い危険なパターンです。
占い詐欺に遭ってしまったら最初にやるべきこと
「もしかして占い詐欺に遭ったかもしれない」と気づいたとき、冷静さを失い、どうしていいか分からなくなってしまうかもしれません。しかし、被害を最小限に抑え、支払ったお金を取り戻すためには、迅速かつ適切な初動対応が何よりも重要です。ここでは、占い詐欺被害に気づいたときに、あなたが真っ先に行うべき2つの重要な行動について詳しく解説します。
これ以上支払わない 相手との連絡を絶つ
占い詐欺の加害者は、言葉巧みにあなたを引き止めようとします。「あと少しで鑑定が終わる」「ここでやめたら不幸になる」といった甘い言葉や脅し文句を使って、さらなる課金を促してくるでしょう。しかし、その言葉に耳を貸してはいけません。占い詐欺だと気づいた時点で、これ以上一切の支払いをしないことが、被害の拡大を防ぐための第一歩です。
そして、支払いをやめると同時に、占い師やサイト運営者からの連絡を完全に絶つことが重要です。相手は電話、メール、チャットなどあらゆる手段であなたに接触し、支払いを再開させようと試みます。情に訴えかけられたり、不安を煽られたりすると、つい応じてしまいそうになるかもしれませんが、一度毅然とした態度で関係を断ち切らなければ、被害は雪だるま式に膨らんでしまいます。着信拒否、メールの受信拒否設定、SNSのブロックなどを活用し、相手からのアプローチを物理的に遮断してください。
占い詐欺の証拠を確保する方法
相手との連絡を絶ったら、次に行うべき最も重要な作業が「証拠の確保」です。今後の返金請求を有利に進めるためには、「占い詐欺の被害に遭った」という客観的な証拠が不可欠となります。悪質な占いサイトの場合、あなたが退会したり、返金を求めたりした途端に、これまでのやり取りを全て削除してしまう可能性があります。証拠が消されてしまう前に、迅速に保全作業を行いましょう。
占い師とのやり取りのスクリーンショット
占い師や、鑑定に関わったサクラと思われる人物とのやり取りは、詐欺を立証するための最も強力な証拠となります。特に、以下のような内容は必ずスクリーンショットで保存してください。
- 占い師やサクラとのチャット、メールのやり取りの全文(最初から最後まで)
- 「高額な鑑定が必要」「このままでは不幸になる」など、不安を煽り課金を誘導している部分
- 「〇〇円で願いが叶う」といった、具体的な効果を約束している部分
- 鑑定を引き延ばすような発言があった部分
- 占い師やサクラのプロフィール画面
- 占いサイトの利用規約、料金体系、ポイント購入に関するページ
スクリーンショットを撮る際は、「いつ」「誰と」やり取りしたかが分かるように、日付や相手の名前、IDなどが一緒に写るように撮影することがポイントです。やり取りが長い場合は、途切れることなく全体を網羅するように、複数枚に分けてでも全て保存してください。
支払い履歴やクレジットカードの明細
実際に「いくら支払ったのか」を証明する金銭的な証拠も極めて重要です。以下の資料は、あなたが被害に遭った金額を正確に証明するために必要となりますので、必ず手元に集めておきましょう。
| 証拠の種類 | 確保すべき内容・確認方法 |
|---|---|
| クレジットカードの利用明細 | ウェブ明細または郵送される明細書で、占いサイトの運営会社名や決済代行会社名が記載された利用履歴を全て保存・印刷します。 |
| 銀行振込の記録 | 振込時に発行された利用明細票や、インターネットバンキングの振込完了画面のスクリーンショットなどを確保します。 |
| コンビニ決済の領収書 | 店舗で支払った際に受け取ったお客様控えや領収書を保管します。 |
| 電子マネーの決済履歴 | 各電子マネーアプリやウェブサイトの利用履歴から、決済日時と金額が分かる部分をスクリーンショットで保存します。 |
| 占いサイト内の購入履歴 | サイトにログインし、ポイント購入履歴や課金履歴のページをスクリーンショットで保存します。 |
これらの証拠は、後の返金交渉や法的手続きにおいて、あなたの主張を裏付けるための生命線となります。少しでも「おかしい」と感じたら、すぐに行動に移し、大切な証拠を確実に確保してください。
占い詐欺の返金請求 全額回収までの完全ガイド
占い詐欺の被害に遭ったと気づいたとき、「支払ってしまったお金はもう戻ってこない」と諦めてしまう必要はありません。適切な手順を踏むことで、被害金を取り戻せる可能性は十分にあります。ここでは、占い詐欺の返金請求を行い、全額回収を目指すための具体的な3つのステップを詳しく解説します。
返金請求の方法はいくつかあり、それぞれにメリットと注意点が存在します。まずは全体像を把握しましょう。
| ステップ | 主な内容 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 1. 運営会社への請求 | 被害者自身で占いサイトの運営会社に直接返金を要求する。 | 費用がかからない。 | 無視されたり、威圧的な態度で拒否されたりする可能性が高い。 |
| 2. 消費者センターへの相談 | 公的機関である消費者センターに相談し、解決のための助言や「あっせん」を依頼する。 | 無料で専門的なアドバイスがもらえる。 | あっせんに法的な強制力はなく、業者が応じなければ解決しない。 |
| 3. 弁護士への依頼 | 法律の専門家である弁護士に代理人として返金交渉や法的手続きを依頼する。 | 返金成功率が最も高い。業者とのやり取りを全て任せられる。 | 費用がかかるが、成功報酬制の事務所も多い。 |
ステップ1 占いサイト運営会社に返金を要求する
最初に取り組むべきは、占いサイトの運営会社に対して直接返金を要求することです。電話やメールでの連絡も可能ですが、正式な意思表示として「内容証明郵便」を送付する方法が最も効果的です。
内容証明郵便は、「いつ、どのような内容の文書を、誰から誰宛に差し出されたか」を日本郵便が証明してくれるサービスです。これにより、返金を求めたという客観的な証拠を残すことができ、相手に「法的手続きも辞さない」という強い意志を示すことができます。記載する主な内容は以下の通りです。
- 占いサイト名とURL
- 利用期間と支払った総額
- 返金を求める理由(例:詐欺的な手法で課金を誘導されたため)
- 返金を要求する金額
- 返金先の銀行口座情報
- 支払いに応じない場合は法的措置を検討する旨
ただし、悪質な詐欺業者の場合、内容証明郵便を無視したり、「正当なサービスの対価だ」などと主張して返金を拒否したりするケースがほとんどです。このステップで解決することは稀だと考え、次の手を打つ準備をしておきましょう。
ステップ2 消費者センターへ相談する
個人での交渉が行き詰まった場合、次に頼るべきは独立行政法人国民生活センターが管轄する「消費者センター」です。全国どこからでも電話番号「188(いやや!)」にかけることで、最寄りの相談窓口につながります。
消費者センターでは、専門の相談員が無料でトラブル解決のためのアドバイスをしてくれます。また、状況によっては事業者との間に入って話し合いを進める「あっせん」を行ってくれることもあります。公的機関が間に入ることで、事業者が交渉に応じる可能性が高まります。
ステップ3 弁護士に相談し返金交渉を依頼する
個人での交渉や消費者センターのあっせんを経ても解決しない場合、最終手段として法律の専門家である弁護士に相談・依頼します。これは、占い詐欺の返金請求において最も成功率の高い方法です。
弁護士が代理人として介入すると、状況は大きく変わります。弁護士名で送付される「受任通知」や「請求書」は、事業者に対して強力なプレッシャーを与えます。多くの事業者は、裁判沙汰になることを避けたがるため、この段階で交渉に応じ、返金に至るケースが少なくありません。交渉が決裂した場合は、支払督促や民事訴訟といった法的手続きに移行し、被害金の回収を目指します。
占い詐欺に強いインサイト法律事務所の無料相談を活用
弁護士に依頼する際は、占い詐欺や返金請求事案の解決実績が豊富な法律事務所を選ぶことが重要です。例えば、占い詐欺案件を専門的に扱う「インサイト法律事務所」のような事務所は、悪質サイトの手口や交渉のポイントを熟知しているため、迅速かつ有利に話を進めることができます。
多くの法律事務所では、正式な依頼の前に「無料相談」を実施しています。費用が心配な方でも、まずは無料相談を利用して、返金の可能性があるか、依頼した場合の費用はどれくらいかといった点を確認してみましょう。相談する際は、これまでに集めた証拠(占い師とのやり取りのスクリーンショット、支払い明細など)を持参すると、より具体的で的確なアドバイスを受けられます。一人で悩まず、専門家の力を借りることが、全額回収への一番の近道です。
弁護士に占い詐欺の返金交渉を依頼するメリットと費用
占い詐欺の被害に遭い、自力で返金を求めても、サイト運営会社に言いくるめられたり、無視されたりするケースは少なくありません。悪質な業者を相手に一人で戦うことには、精神的にも大きな負担がかかります。このような状況を打開し、返金を実現するための最も有効な手段が、法律の専門家である弁護士への依頼です。ここでは、弁護士に返金交渉を依頼する具体的なメリットと、気になる費用について詳しく解説します。
専門家である弁護士に任せる3つの利点
占い詐欺の返金交渉を弁護士に依頼すると、個人で対応するのとは比較にならないほどの大きなメリットがあります。主な利点は次の3つです。
1. 返金成功の可能性が飛躍的に高まる
弁護士は、消費者契約法や特定商取引法などの法的根拠に基づき、占いサイト側の違法性を的確に指摘して交渉を進めます。弁護士名で内容証明郵便を送付するだけでも、相手方に強いプレッシャーを与えることができ、これまで無視されていた要求にも真摯に応じる可能性が高まります。個人では困難だった返金交渉を、法的な力で有利に進めることができるのが最大の強みです。
2. 交渉の手間や精神的ストレスから解放される
被害に遭われた方は、「騙された」というショックや怒りで精神的に疲弊していることが多いです。弁護士に依頼すれば、悪質な占いサイトとの連絡や交渉をすべて一任できます。被害者自身が相手と直接やり取りする必要は一切ありません。面倒な手続きや相手との不毛な言い争いから解放され、平穏な日常を取り戻すことに専念できます。
3. 支払った全額の回収が期待できる
個人で交渉した場合、たとえ返金に応じてもらえても、一部の金額で和解を迫られることがほとんどです。しかし、弁護士は詐欺的な行為による契約の無効や取消しを主張し、原則として支払った費用の全額回収を目指します。高額な被害に遭ってしまった場合でも、泣き寝入りすることなく、正当な権利を主張して被害回復を図ることが可能です。
弁護士費用の相場と成功報酬について
「弁護士に頼むと費用が高そう」と不安に思う方も多いかもしれませんが、ご安心ください。近年、占い詐欺などの返金請求に力を入れている法律事務所の多くは、被害者が依頼しやすい料金体系を採用しています。弁護士費用は、主に「相談料」「着手金」「成功報酬」「実費」で構成されます。
特に注目すべきは、「相談料無料」「着手金無料」の完全成功報酬制を導入している事務所が増えている点です。これは、返金に成功した場合にのみ、回収した金額の中から所定の割合を報酬として支払う仕組みです。つまり、初期費用をかけずに依頼でき、万が一返金されなかった場合に費用が発生する心配がありません。
一般的な弁護士費用の目安は以下の通りです。依頼する事務所によって異なるため、必ず事前に確認しましょう。
| 費用項目 | 費用の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 相談料 | 0円~1万円/時間 | 占い詐欺の案件では、初回無料相談を実施している事務所が多数あります。 |
| 着手金 | 0円~20万円程度 | 返金の成否にかかわらず発生する初期費用です。近年は無料の事務所が増加傾向にあります。 |
| 成功報酬 | 回収額の20%~40%程度 | 返金に成功した場合のみ、回収額の中から支払う費用です。 |
| 実費 | 数千円~数万円程度 | 内容証明郵便の郵送費や、訴訟になった場合の印紙代など、手続きにかかる実費です。 |
被害額が大きくても、成功報酬制の事務所を選べば、手元にお金がなくてもすぐに返金交渉に着手できます。まずは無料相談を活用し、ご自身の状況で返金の可能性があるか、費用はどのくらいかを確認することから始めましょう。
占い詐欺に二度と遭わないための予防策
一度占い詐欺の被害に遭うと、金銭的な損失だけでなく精神的にも大きなダメージを受けます。しかし、詐欺師の手口を知り、適切な予防策を講じることで、被害を未然に防ぐことは十分に可能です。ここでは、二度と占い詐欺に遭わないために、怪しいサイトや占い師を見分けるポイントと、万が一高額な請求をされた際の対処法を具体的に解説します。
怪しい占いサイトや占い師の見分け方
占い詐欺の多くは、巧妙に作られた占いサイトや、言葉巧みに利用者を誘導する占い師によって行われます。少しでも「おかしい」と感じたら、利用を中止する勇気が大切です。以下のチェックリストを参考に、冷静に相手を見極めましょう。
| チェック項目 | 危険な兆候の具体例 |
|---|---|
| サイトの広告や文言 | 「あなたの未来を救う」「このままだと不幸になる」など、過度に不安を煽ったり、奇跡や救済を強調したりする表現が多用されている。 |
| 運営会社の情報 | 特定商取引法に基づく表記がない、または会社名・住所・電話番号などの情報が曖昧、もしくは架空である。住所が海外の私書箱になっているケースも要注意です。 |
| 料金体系 | 料金体系が複雑で分かりにくい。特に、ポイント購入制のサイトで、1通あたりの消費ポイント数が異常に多い、または鑑定を引き延ばすことで高額な課金へ誘導する仕組みになっている。 |
| 占い師の言動 | 初回から「あなたには特別な霊が憑いている」「先祖の因縁を解消しないと大変なことになる」などと脅し、高額な祈祷や除霊、関連商品の購入を執拗に勧めてくる。 |
| 鑑定内容 | 具体的な鑑定結果を伝えず、「もう少しで良くなる」「あと一回の祈祷で完成する」といった言葉で鑑定を引き延ばそうとする。鑑定師が複数人登場し、役割分担しながら課金を促すケースもあります。 |
| 口コミや評判 | サイト内に掲載されている口コミが、不自然なほど絶賛のコメントばかりである。外部の口コミサイトやSNSで検索すると、悪評や詐欺被害の報告が多数見つかる。 |
高額な請求をされた際の断り方
怪しいと感じながらも利用してしまい、高額な鑑定料や祈祷料を請求されてしまった場合、冷静かつ毅然とした態度で断ることが重要です。相手は心理的に揺さぶりをかけてきますが、以下のポイントを念頭に置いて対応してください。
曖昧な態度は取らず、はっきりと断る
詐欺師は、相手の罪悪感や同情心につけ込もうとします。「考えさせてください」「お金がなくて…」といった曖昧な返答は、「まだ可能性がある」と相手に期待させてしまい、さらに執拗な勧誘を受ける原因になります。「これ以上の支払いはしません」「今後の鑑定は一切不要です」とはっきりと意思表示をしましょう。
断る理由を詳細に話す必要はない
なぜ支払えないのか、なぜ鑑定をやめるのか、その理由を詳細に説明する必要は一切ありません。もし理由を尋ねられた場合は、「経済的な事情です」「家族に相談した結果です」などと簡潔に伝えるだけで十分です。相手の土俵に乗って議論をしないことが肝心です。
脅し文句には屈しない
「今やめると、これまでの祈祷が無駄になる」「あなたに不幸が訪れる」といった脅し文句は、詐欺師が使う典型的な手口です。これらはすべて、あなたからさらにお金を引き出すための嘘であり、科学的根拠もありません。恐怖を感じる必要は全くないので、冷静に受け流しましょう。
専門機関への相談を伝える
それでも相手がしつこく支払いを要求してくる場合は、「これ以上要求が続くようであれば、消費者センターや弁護士に相談します」と伝えましょう。第三者機関の名前を出すことで、相手が違法行為を認識し、引き下がる可能性が高まります。この一言は非常に有効な対抗策となります。実際に連絡を絶った後、速やかに専門家へ相談することをお勧めします。
占い詐欺に関するよくある質問
占い詐欺に遭われた方が抱える疑問は多岐にわたります。ここでは、特に多く寄せられる質問に対して、法律的な観点から具体的にお答えします。ご自身の状況と照らし合わせ、次の一歩を踏み出すための参考にしてください。
警察に相談すべきケースとは
「詐欺なのだから警察に相談すれば解決するのでは?」と考える方は少なくありません。しかし、警察の役割はあくまで犯罪を取り締まり、犯人を検挙することです。そのため、すべてのケースで警察が返金まで実現してくれるわけではありません。警察への相談が有効なケースと、弁護士への相談が適しているケースには違いがあります。
具体的には、占い師から「支払わないとあなたや家族に不幸が訪れる」などと脅されて高額な金銭を支払ってしまった場合は「恐喝罪」に、最初から騙す意図が明確で組織的な詐欺行為が疑われる場合は「詐欺罪」に該当する可能性があります。このような刑事事件として立件される可能性が高い悪質なケースでは、警察への相談が有効です。
一方で、警察には「民事不介入の原則」があり、個人間のお金のトラブルには基本的に介入しません。したがって、返金交渉そのものを警察に代行してもらうことは期待できません。お金を取り戻すことを最優先に考えるのであれば、弁護士への相談が最も効果的な手段となります。
| 相談先 | 主な役割と目的 | 期待できること |
|---|---|---|
| 警察 | 刑事事件の捜査・犯人の検挙 | 被害届の受理、事件化による相手へのプレッシャー、刑事罰を科すこと |
| 弁護士 | 民事的な問題の解決(返金交渉) | サイト運営会社との交渉、訴訟手続きの代理、被害金の回収 |
クーリングオフは適用されるのか
クーリングオフは、訪問販売や電話勧誘販売など、不意打ち的な勧誘によって冷静な判断ができないまま契約してしまった消費者を保護するための制度です。契約書面を受け取ってから一定期間内であれば、無条件で契約を解除できます。
しかし、ご自身でスマートフォンやパソコンから占いサイトにアクセスし、自らの意思でサービスを利用した場合、これは「通信販売」に分類されます。通信販売には、法律上のクーリングオフ制度は原則として適用されません。
そのため、占いサイトで課金してしまったポイントや鑑定料を、クーリングオフを理由に返金してもらうことは基本的に困難です。ただし、サイト側が独自の返金保証やキャンセル規定を設けている場合は、その規約に従って返金を受けられる可能性があります。まずは利用規約をよく確認してみましょう。
少額でも返金請求は可能か
「被害額が数千円だから」「1万円だけだから」と、被害額が少ないことを理由に返金請求を諦めてしまう方がいらっしゃいます。しかし、被害額の大小にかかわらず、詐欺的な行為によって支払わされたお金であれば、返金を求める権利があります。
確かに、被害額が少額の場合、弁護士に依頼すると費用倒れ(弁護士費用が回収額を上回ってしまうこと)になるリスクはあります。しかし、泣き寝入りする必要は全くありません。
まずはご自身で内容証明郵便を送って返金を要求したり、お住まいの地域の消費者センターに相談したりする方法が考えられます。また、弁護士事務所の多くは無料相談を実施しています。費用倒れのリスクも含めて、どのような解決策が最も適切なのか、専門家の視点からアドバイスをもらうことができます。同じサイトで多くの被害者が出ている場合は、集団で対応することで費用を抑えられる可能性もありますので、まずは一度相談してみることをお勧めします。
まとめ
占い詐欺の手口は年々巧妙化しており、「不安を煽る」「鑑定を引き延ばす」といった方法で、気づかぬうちに高額な被害に遭ってしまうケースが増えています。しかし、もし占い詐欺の被害に遭ってしまっても、支払ったお金を取り戻せる可能性は十分にあります。決して一人で抱え込み、諦めないでください。
被害に気づいたら、まずは冷静にこれ以上の支払いを止め、占い師とのやり取りのスクリーンショットや支払い明細などの証拠を確保することが最も重要です。ご自身での返金交渉が難しい場合でも、国民生活センター(消費者センター)や法律の専門家である弁護士に相談することで、解決の道筋が見えてきます。
特に、専門的な知識を要する占いサイト運営会社との交渉において、弁護士は心強い味方となります。全額返金を目指すのであれば、占い詐欺問題に強い弁護士へ相談することが最も確実な手段と言えるでしょう。多くの法律事務所が無料相談に応じていますので、まずは勇気を出して第一歩を踏み出すことが大切です。
